・・・はい、とうとう煮えた私の膿んだ脳みそが生んだ産物だと先に断っておきます(いやそんなにたいしたものじゃないんですけれども!)
えー、それと管理人の偏見に満ちてます。

 

 *のろけ*

 

あいつのこと話したらキリないんだけどよー
まず・・・そうだなぁせき。あ、咳き込むのの咳な。咳。
癖らしいんだけどな。なんでも小っちゃい頃の名残だそうだ
俯いてよー、いつも口元に手ぇ持ってきて咳するんだが
それがなーんか色っぽくて
そんな空咳ばっかしてると喉痛めるぞって思うんだけど
つい見惚れちまうんだよな。

髪は硬めのストレート。
ちゃんと手入れしたらもっと柔らかくなる髪質だぜあれは
まあ今のままで十分なんだけどな
月の晩なんか、光がキラキラあの黒髪に反射して
すっげえきれいなんだわ

で、それに映えるのがあの肌
真っ白で、むしろ青白いくらいだ
血行悪いから隈あっていや俺にとっちゃそれもまたチャームポイントなんだが
(言っとくが俺はけっして病人フェチって訳じゃねえぞ。あいつ限定だ、限定)
いつも体調心配されてるなーこの前なんか下忍にまで気遣われてたぞ?
たしかにあれで忍って異色だよなーでも
あいつ実はそんなに病弱じゃねえよ。
仮にも忍、あんなナリしてても実際あの若さで特別上忍だし
その中でも速さと刀の扱いにおいてはピカイチだ
健康管理にも気を遣ってるみたいだし あいつが伏せってるの俺見たことない。

・・・いや、ハヤテなら見せないだろうな そんなの
警戒心が半端無いから。

こう、人ってよ 弱ったときにガード甘くなるだろ?心のガードっつうか
人に寄っかかりたくなるだろ、大体。
でもあいつはそうしない。
まるで手負いの獣だ それはあいつの弱いぶぶんとか臆病な部分が露出されるからなんだろうが
やっぱり自信無くすよな。
信頼されてないんじゃないか、なんて
ガラにもなく落ち込んだりして。

・・・ああいけねえ暗くなったな
安心しろよ今はそこまで悲観してないし
まあ、そこまで悩めるのはあいつのことだけだから
それだけ本気ってことで
良いんじゃないかって思ってる

・・・あ、そうだそうだ続けるぜ
あとは、と。あの口調か。
うん、これも忍にゃ珍しい敬語だ いわゆるデスマス口調。
ことにあいつに限っちゃですねますねっぽいなー
だから仕事中は真面目で冷静、妥協しない良い響きを帯びるし
普段 特にガキ共と話すときだな はすごく穏やかな感じする。
俺を呼ぶときは「ゲンマさん」が大抵だ(たまに嫌味に不知火上忍、なんて言うが)
確か最初の頃は不知火さんって呼ばれてたから
進歩したよな。
アンコがこの前言ってたんだが
人にとって最高の音楽は、自分の名前を大切な人が呼ぶ声なんだと。
それ聞いて納得したな。
確かにハヤテが言うと自分の名前がすっげえ耳心地良い。
ああ しあわせだなって思うぜ
・・・悪かったな安上がりで。
好きな奴が自分の名前呼んでくれるのはずげえ嬉しいことなんだぞ!
ってか、傍にいてくれることは、か。

俺も・・・あいつも忍だから
実際いつ死んだってなんにもおかしくない
普通のことが普通じゃなかったりするんだよな。でも

俺たちだって人間だから 大切なモノがあって
みんなそれを必死で守ってんだと思う。
これだけは譲れねえよ。
・・・無責任な話だが 俺はあいつより早く死にたいね。
たとえ一日でもいいから・・・なーんて(若けえ奴は知らないか?)
俺はあいつに一度置いてかれかけたからな
もう二度とご免だ
で、最期はあいつに看取ってもらうの。最高だね
あ、もちろん一秒だって長く俺はあいつの傍にいる心構えだから。

 

「 ・ ・ ・ おまえ変わったよな」
「ははん、ライドウ君・・・おまえも恋すりゃわかるって」
「 ・ ・ ・(納得いかない)」

 

 

 

 

 

***

長々とのろけるゲンマさん付き合わされるライドウさん
ライドウさん災難!