やらせろ。っつったってな。
オイ落ちつけ頭を冷やせ、その空っぽな緑を絞ってよーっく考えやがれ。
テメェは野郎。おれも野郎だ。オーケー?
セックスなんかできるわけねえだろうが、クソ。ホモじゃあるめえし。
『どうだって良い』?
良かねぇよ全くもって良かねぇ。
あのな、テメェがホモだってだけならこの際別にどーでも良い、うげ、何で麗しいレディたちがこの世には溢れてるってのにわざわざ男、あ、でもナミさんたちに手ぇ出したら殴ってやる渾身で、とかは思うし実際言わせてもらうが、おれをホモに巻き込むな!
手、その手ぇはなせよ馬鹿力!
そりゃ正直、男同士でヤるっつうのは気持ちいいモンらしいが、ああ、気持ちいいこと大好きなおれとしちゃあキョーミが皆無なわけじゃねえが、
なあ、聞けゾロ。
おれはテメェとだけは寝ねぇ。
何があっても寝ねぇよ、ゾロ。
テメェみてえな、寝腐ってて光合成しやがってとことん気に入らなくて筋肉ダルマで
前を睨みつけたまま勝手に野垂れ死にやがるような野郎とはな。
おれが隣にいたとしてもだ、テメェの視線は絶対に先、そのより高みだ。
だったら、こっちなんて窺うな。
おれにかまうな。所詮カン違いだ、テメェの。
おれの向こうにテメェの高みはねえよ。余所見なんてすんな、大剣豪。
テメェは前だけ見て走れ。
オイ、いいかげんはなれろ。ざけんなテメ、クソっ引き返す道せっかくくれてやってんだろうが!
カン違いだって、気の迷いだろ!じゃなきゃおれがつれぇんだよアクセル踏み込みたくて疼いてるってのにこれ以上どうやってブレーキ掛けりゃいい、オラ、今ならアンチマナーでゆるしてやる、
早くいつもみてえにマリモは寝腐れ!
・ ・ ・ ・ ・。オイ。イビキ聞こえるぞ耳元で。
ここで寝るなよビョーキかテメェ。つかいつから爆睡だよ。
はーーー・・・・。クソ。ホールドかよ煙草も取れやしねぇ。肉襦袢かこりゃ。
―――あっれ。でも俺。疲れてたっけ。
すんげ、眠いわ。
あったけえ・・・し・・・・。
ゾロ、テメェが毛布だったら。
ずっと、いつまでだって、くるまってぬくもっておれァ眠れるのに。
安らかに、眠れるのに。
* * * * *
07/4/22
マシンガントークを地で行くサンジが好き