止まらない、咳
背中を丸め
肩をゆらした

「 ゴホッ ゴホッ 」

止まらない、咳
咽が熱を持った気がして
かさかさに乾いた唇に
指を 這わす

「 ・・・は  は、 」

塞がりかかった
咽でわらう
そうすることしかできなくて
現れてしまった現実
否が応でも この身は
この躰は歩むのだ、無へ

また咳は溢れ
畳の端に染みをつくる
わたしは力無くわらい

染みは ゆっくりと滲んだ

 

 

 

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2006/6/12

ハヤテさん、結核、とか